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January 25, 2005

Eternal Ballads に寄せて 第3章

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第2章からひと月余り間があきましたが、「Eternal Ballads に寄せて」を再開します。
今回は、甘酸っぱい、青春の物語を3編.。

M-9「DEAR ~コバルトの彼方へ~」 荻野目洋子
青い空、白い砂浜、コバルト色が広がる海。この島を、彼女は目指している。そう、彼に再会するために。
待ちわびる、まだ若い彼は、はやる気持ちを抑えてなお、心が浮き立つようだ。島に降り立った彼女に会っても、まじまじと顔さえ見ることが出来ない。彼は、はにかみながら、ただ彼女の手をとって、誰もいない砂浜へと、彼女を誘う。誰にも邪魔されたくない、ただ二人だけの時間を過ごしたいから。
荻野目洋子の力強いボーカルは、青年のまっすぐな愛情をボーイッシュに表現して、心地よく響いてくる。

M-10「Love Letter」 酒井法子
永い別れ。時にそれは、心を閉ざして鍵をかけてしまうもの。一度鍵がかかれば、どんな言葉も届かない。
失ったものに対する喪失感、悲しみは、容易には消えようとしない。ただ時間だけが、氷が溶けいくように、心の鍵を緩めていける。
言葉は通り過ぎて風化しても、手紙は封を切られるまで、出されたときのまま新鮮だ。鍵が外れ心の扉が再び開くとき、初めて読まれる手紙は、降り積もった時間の分だけ雄弁であり、かつ優しい。ひたひたと心のひだにしみていく。
少女の心情の変わる様を1曲のなかで表現した、尾崎亜美(作詞作曲)の力量を評価したい。

M-11「時に愛は」 松本伊代
恋を知って間もない頃は、恋愛そのものより、恋をしている自分自身に不安になるのだろう。
打ち明けたいと思っていても、心が乱れて、気持ちが定まらない。好きだという気持ちに素直になれたら、どんなに楽だろう。友達のように会話したり冗談を言ったり怒ったり。いや、それだけでは満たされない何かが、心の中にひとつあると、気付いているのに。恋していることを認めること、それは、恋が叶うかどうかの前に超えなければならない、心のなかの高いハードルだ。
松本伊代の声質は、ごく普通の少女の気持ちを代弁するように聞こえて、ひたむきさが伝わってくる。

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